社会保険労務士事務所オフィスわたなべ

経営者と従業員がお互いに幸せになるということは難しいことではないの？
とお考えの方もいらっしゃるかと思います。
でも決してそうではないことを一つ例を挙げて説明いたします。
2019年4月1日から働き方関連法案が改正します。
内容については全てには触れませんが、経営者の方が最も不安に思われている改正は「年次有給休暇の5日の時季指定」ではないかと思います。
この改正は有給休暇の取得率向上を目指してできたものですが、今まで従業員の自主性に任されていた有給休暇の取得に関して、会社側からも関与することを定めたところが大変重要であると言えます。
有給休暇を取得することは従業員にとってメリットが大きいことははもちろんですが、実は会社にとってもメリットがあります。
今まで有給休暇を余り取得していない方がこの改正により何日か所得するようになると必然的に他の人がその仕事をするようになり、結果として一つの仕事を何人もの人ができるようになるという業務の汎用化が進み、また、なるべく無駄を省こうという意識から簡素化が進むと考えられるからです。
このように一見片方に不利と思われる改正でも見方を変えれば決してそうではないことがお分かりいただけると思います。
経営者と従業員がWIN-WINの関係になるよう一緒に考えていきましょう。
代表　渡邉　智